#03 文系・非エンジニアが基本情報技術者試験に合格した話

 

こんにちは。スーパーソフトウエアです。

本日は資格についての制度や基本情報技術者試験合格のレポートをまとめてみました。

未経験でエンジニアを目指す方や若手エンジニアの方、エンジニアではないけれどIT人材向けの資格に興味がある方は参考程度に読んでいただけると嬉しいです。

 

スーパーソフトウエアの資格手当

まず、スーパーソフトウエアには資格手当があり、該当の資格取得で毎月の給与に手当が上乗せされます。しかも、永遠に。

例えば、基本情報技術者試験は8,000円。応用情報なら16,000円というように資格によって金額が変わります。最高で40,000円という太っ腹ぶり。最大で月4万円(つまり年約50万!)ももらえるなんて嬉しすぎる制度です。

該当の資格はIPAのものからオラクル認定資格などがありますが、今後東京オフィスではその他資格についても取り入れていきたいと考えています。(現状AWS認定資格は受験費用のみ会社負担)

東京オフィスの資格取得率は技術部だけだとなんと81%、

全体でも53%と半数を超えております。

向上心高く自己研鑽に励む社員が多いので必然的に高めあえる環境が生まれています。

何より、代表自身が社内で一番勉強しているので負けていられないですよね。

そんな私も例外ではありません。後半は文系・非エンジニアのわたしが基本情報技術者試験に合格した話を書こうと思います。

基本情報技術者試験とは

情報処理の促進に関する法律第29条第1項に基づき経済産業大臣が行う国家試験である情報処理技術者試験の一区分。対象者像は「高度 IT 人材となるために必要な基本的知識・技能をもち,実践的な活用能力を身に付けた者」。

Wikipedia

試験は下記の通り午前問題・午後問題と分かれており、午後は長文問題となっています。いずれも60%とれれば合格です。(CBT方式になり、午前問題と午後問題を別日で受けられるようになりました)

blank

(引用:IPA 基本情報技術者試験(FE))

また、とにかく範囲がとても広く、大きく3つに分類されます。

・テクノロジ系

プログラミングやアルゴリズム、セキュリティなど

・マネジメント系

プロジェクトマネジメント、監査など

・ストラテジ系

システム戦略、経営、法務など

もっと細かく分けるとと23分類にもなるので一夜漬けではまず無理だということがお分かりいただけると思います。

blank

文系・非エンジニアにとってツラいのはやはりテクノロジ系

暗記すればいけるものもあれば、知らなきゃ解けない計算問題、なんといってもアルゴリズムの問題を初めて見た時は目が回りました。

一方でマネジメント系、ストラテジ系といわれる分野は読解力があれば突破できると言われており、まさに文系の頼みの綱。

しかしここで注意点が。

令和5年度より、試験内容が大改訂!

・午前

→問題数が減り、時間も短縮。

・午後

→選択問題が消滅。これまでも必須だった情報セキュリティとアルゴリズムのみに。

頼みの綱だったマネジメント系で高得点を狙っていた文系にはなんともツライ改訂かもしれません。

ただ、これまで春秋の年2回しか受験できませんでしたが、通年受験可能になるので取得へのハードルはだいぶ下がるのではないかと思います。こちらのサイトに変更点が分かりやすくまとめられているので気になる方は飛んでみてください。

変更点があるとはいえ、根本的な話は同じなので私の体験記を読んで少しでも参考になる点があれば幸いです。

合格体験記

■はじめに

2021年秋に初めて受験し午後問題が1点足りず不合格。悔しさをバネに2回目の2022年春で合格することができました。

■受験動機

私が受験しようと思った理由は2つです。

①後輩に示しがつかないため

②業務知識向上のため

人事とはいえ、持っていない人から取れ取れ言われても説得力がないだろうなと思ったのが重い腰を上げた一番のきっかけです。加えて、採用業務をおこなっていることもあり、少しでも知識を深められたらという気持ちから挑戦することを決めました。(資格手当もあるので一石二鳥)

<失敗編>

■勉強方法 

1回目の2021年秋受験時は、試験の2か月前の9月から分厚い参考書を読み進めつつ問一答を2周くらいしようという、今思えば計画性のない非常にゆるいスタートをきりました。同じく受験予定の会社のメンバーと始業前の1時間を勉強にあて、毎日取り組んでいたので順調だと勘違いしていたのです。勉強習慣がない人あるあるです。

ところが、2週目を進めていてもまったく正答率が上がらない。

問題はうっすら覚えているのに同じところで間違える。

できるようになるのか?とモチベーションが下がるなか、気が付けば10月末。午前試験は11月1週目。午後試験は2週目。

「午後問題の勉強やってない」

絶望。

が、午前が受からない限りは午後の勉強の意味がないので、まずは午前に集中することに。

慌てて過去問道場に取り掛かり、直前の土日は朝8時~夜10時までひたすら問題を解きました。3年分程度やったと思います。

午後勉強は過去問を解いても何も分からず解説動画を眺めて時間が過ぎていきました。

✓購入テキスト
・一問一答「基本情報技術者 午前 一問一答問題集 2021年度版
・参考書「キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者

■当日

CBT式なので申し込み時に選択した会場で行います。試験終了後10分程度で結果が出るのでずっとドキドキせずに済むのはある意味いいかもしれません。午前はギリギリの点数で突破。

しかし午後の勉強がほとんどできなかったことから結果はもちろん不合格でした。

(わけもわからず解いていたらなんと1問間違いという奇跡)

<ここがポイント>

・受験日から逆算してスケジュールをしっかりたてる

→普段の業務もありますし、ゴールからの逆算を意識して無理のない計画を立てないと勝利は掴めません。

・早々に過去問に取り掛かる

→参考書で一通り理解してから過去問、なんていうのは相当時間に余裕がある方にしかおすすめしません。分厚い参考書を一通りするにも時間がかかる&一通りしたところで頭には入らないからです。午前はとにかく過去問!量がモノを言います。解説で分からないところを辞書替わりに参考書を開く、という方法が良かったです。

・午後問題は対策を十分に

→午前と違い、長文問題になるので午前とは違ったパワーが必要になります。また、必須問題のアルゴリズムはしっかり時間をかけないと応用力がつきません。理系の方やエンジニアならまだしも文系・非エンジニアにはなかなかツライ。別途テキストを購入してでも基礎をしっかり固めましょう!

・CBT式に慣れておく

→過去問など紙のテキストでやりがちですが、本番はPC。午後は問題が長いので、慣れておく必要があります。過去問道場で過去問をやっておけはOK。

<リベンジ編>

■勉強方法

2回目は午後を中心に計画を立てました。午前問題は受験2か月前から行ない、1か月前からは午後中心に行ないました。

・午前対策

とにかく過去問をひたすら解く。5年分を目標におこない、分からない・深掘りしたいところは参考書やネットで調べてみる。過去問をやるなら過去問道場一択です。が、過去問道場の解説が分からない時は他サイトに飛ぶと良かったです。  知識が増えてごちゃごちゃになってきた、どうしても覚えられない、というものは付箋にかき出してトイレのドアに貼るなど徹底しました。

blank

・午後対策

鬼門の午後。

①必須問題

・情報セキュリティ

→午前の知識を活かせるので過去問をやっておけば流れが掴めるため高得点を狙いやすい。5年分はしっかりやりました。

・アルゴリズム

→前回苦しんだので別途テキストを購入。とにかくアルゴリズムに慣れるために疑似言語とは?から学習。初歩~応用まで1冊ででき、理解したところで過去問にうつりました。こちらも過去問5年分。解説を読んでも意味が分からない時は、YouTubeやその他サイトなど解説動画を検索し視聴しました。

②プログラミング選択問題

プログラミングができない私は表計算一択。こちらも別途テキストを購入し高得点を狙うため時間をかけました。アルゴリズムと同じく疑似言語が出てくるのでどちらか理解できると スムーズだと思います。元々Excelは馴染みがありイメージがしやすかったのもあり、基本的な考え方が理解できるようになりました。 その後過去問。

③その他選択問題

ストラテジ・マネジメント系は絶対に選択したかったのでこちらもとにかく過去問2年分くらい。あとは苦手なネットワーク以外を過去問で対策していました。

購入テキスト
・表計算テキスト 「基本情報技術者 表計算 とっておきの解法
・アルゴリズムテキスト 「情報処理教科書 基本情報技術者試験のアルゴリズム問題がちゃんと解ける本 」   

■当日

午前は余裕で突破。実際のところ本番に過去問はほぼ出ませんでしたが、勉強していたからこそ解けた問題ばかりでした。

問題の午後試験。勉強時間をだいぶかけてはいましたがやはりアルゴリズムは難しく、問題を見た時、「不合格」の文字が一瞬頭をよぎりました。笑  最終的に感覚で解くことに。しかし、その他の問題はどれも落ち着いてやれば理解でき、特に表計算は勉強した成果が発揮され手応え十分で終え、結果無事に合格を掴み取ることができました!


最後に

いかがでしたでしょうか。私の場合は1回目で失敗している分、なんとしてでも受からねば!という強い気持ちがあったので頑張れた気がします。ポイントにも書いた通り受験日から逆算してスケジュールを立てる、とにかく問題を解きまくることが大事です。基本情報は6割で合格できますが非エンジニアが「6割とれればいいや」で のぞむと失敗するのでそのマインドは捨てましょう!100点目指して勉強することをおすすめします。この経験を通して良かったことは勉強が習慣化し、楽しいと思えるようになったことです。学びへの 欲求が増したことに自分でも感動しています。

この記事を読むことで自分も2023年は勉強頑張ろう!と思っていただけたら嬉しいです。

では、お読みいただきありがとうございました!

▼採用ポジションはこちら


blank
blank