Laravel開発でのセッション操作の流れ
こんにちは、技術部のMです。
今回は、Laravelで開発するにあたって必須とも言える、セッション操作の流れについて自分なりに解説してみたいと思います。
セッションとは
セッションとは、入力したデータなどを一時的に保存できる機能です。
ECサイトのショッピングカート機能など、数ページにわたって情報を保持する場合に使われます。
開発環境
Linux on x86_64
Ubuntu 22.04.2
Laravel Framework 10.12.0
PHP 8.1.2mysql Ver 8.0.33
実例
今回は、新規ユーザー登録を例に使用したいと思います。
「メールアドレス・パスワード入力ページ」と「ユーザー情報入力ページ」で入力した内容をセッションに保存し、保存したデータを「確認ページ」で表示させます。
上記の「メールアドレス・パスワード入力ページ」でメールアドレスとパスワードを入力し、次へボタンを押します。
下記の関数が呼び出され、「ユーザー情報入力ページ」へ遷移されます(ページ遷移の詳細は省略)。
関数内のグローバルセッションヘルパで入力したメールアドレスとパスワードのデータをセッションに保存します。
~~~PHP
public function userdataPage(Request $request): View
{
$email = $request->email;
$password = $request->password;
$password_confirmation = $request->password_confirmation;
//入力したメールアドレスとパスワードをセッションに保存する
$data = compact('email', 'password', 'password_confirmation');
session($data);
return view('auth.input-userdata', $data);
}
~~~
上記の「ユーザー情報入力ページ」で氏名、郵便番号、住所を入力し、次へボタンを押します。
下記の関数が呼び出され、「確認ページ」へ遷移されます。
関数内で、先ほどセッションに保存したデータを取得します。
入力した氏名、郵便番号、住所のデータをセッションに保存します。
保存したデータを「確認ページ」のビューに渡します。
~~~PHP
public function confirmUserdataPage(Request $request): View
{
//先ほどセッションに保存したデータを取得する
$session = $request->session()->all();
$name = $request->name;
$postal_code = $request->postal_code;
$address = $request->address;
$data = compact(
'name',
'postal_code',
'address',
);
//名前、郵便番号、住所のデータをセッションに保存する
session($data);
//セッションに保存したデータを確認ページに渡す
return view('auth.confirm-userdata', $data);
}
~~~
渡されたデータをBladeの{{}}
式で表示します(パスワードは非表示)。
~~~HTML
数ページにわたって情報が保持できていることを確認できました。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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